平和憲法をめぐる理想と現実 by トーマス パウロ

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Category: History
ISBN: 6610000100132
File Size: 10.73 MB
Format: EPUB (e-book)
DRM: Applied (Requires eSentral Reader App)
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Synopsis

理論と実践をめぐる問題は、今日まで、国際政治において、きわめて重要な問題のひとつであった。

理論を探求するものからすれば、現実の実務家(Practioners)は、あまりにも俗物的であり、愚かに見えるのに対し、現実に対処する実務家の立場から、学者(Sholars)はあまりにも、観念的であり、無責任にみえる。

したがって、往々にして、双方が相手を非難、批判する傾向がつよかった。

戦後日本の政治において、このことが、端的にあらわれたのが、戦後日本の総理大臣をつとめた吉田茂と、東京大学総長の南原繁の対立であった。

この対立は、単に二人の、個人的次元の対立にとどまらず、その後の日本の進路において、きわめて大きな影響をもたらした。

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