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キャッシュ・イズ・キング
2008年9月15日の未曽有の金融恐慌リーマンショック以降、企業経営の価値観は企業の損益計算書(P/L)から貸借対照表(バランスシート=B/S),キャッシュフロー(C/F)へと大きく変化しました。
また増え続ける企業の黒字倒産、不正会計に対処するため、キャッシュマネジメントの強化は喫緊の課題であります。CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル、キャッシュ化速度)は欧米では普及していますが、日本では一部の企業を除いてまだまだ普及していない状況です。CCCを単なる財務指標としてとらえるのではなく、企業価値創造に向け、管理会計として他の経営指標との関連、CCCを効果的に改善活動につなげるためには、どのような実務的な知識が必要か、日本の商慣習及び会計制度における課題について、最新の日米CCCデータを比較しながら解説します。
特典:読者の方には、30分間のオンラインでの無料相談に応じます。
目次
第一章 今、なぜキャッシュ・マネジメントが注目されているのか?
(1)プロフィット・イズ・オピニオン、キャッシュ・イズ・ファクト
(2)増え続ける黒字倒産
(3)増え続ける不正会計
第二章 管理会計と財務会計
第三章 CCCの位置付けと日米比較
(1)主な財務指標
(2)CCCの位置付け
(3)CCCの日米比較
(4)スポーツ用品業界
(5)化学大手6社
第四章 CCCを改善するための施策
(1)売掛債権
(2)日本電産の取り組み
(3)米HP社の取り組み
(4)在庫鮮度管理 各社の取り組み
(5)週次管理 各社の取り組み
(6)リーマンショック(2008年)から東日本大震災、タイ大洪水後(2012年)
第五章 経営手法・推進体制と求められるシステム要件とその活用
(1)キャッシュサイクルとリードタイム
(2)欠品率
(3)流通在庫(店頭在庫)
(4)在庫責任、在庫総枠管理と単品管理について
(5)売掛金管理の盲点
(6)効果的な経営手法
第六章 日本の商慣習と会計制度における課題
(1)月末締め、翌月払い
(2)月次会計制度